2008年05月25日

『ピーのおはなし』

『ピーのおはなし』
(きもとももこ作/福音館書店)




!ネタバレあり

うずらちゃんのかくれんぼ (幼児絵本シリーズ)好きの弟が喜ぶかなぁと
きもとももこさんの新作を購入!

表紙を見るやいなや、弟は絵本棚にかけより、

「じゃんけんぽん」

といいながら(ずいぶんはっきりと発音できるようになったなぁ)、
『うずらちゃんのかくれんぼ』を探してきて、

「に、に!」

似てる!って意味。


2歳でもわかるぐらい、色調はまさに「きもとももこワールド」!
いや、川の青さ、藍さ、あおさ・・・なんて、きもとももこワールドがパワーアップしているぐらいキレイ。

というのは、母の感想であり、肝心の弟はというと・・・

主人公のこいぬのピーよりも、端っこに小さく出演している
‘うずらちゃんとひよこちゃん’に目を奪われ、

「いた!」とにやっ。


そして、注目するところが、ちがうんだよなぁと思うんだけど・・・

最後、ピーがいちご摘みから帰ってくると、お母さんのお尻の後ろには、
赤ちゃんが2匹隠れている。

再度、はじめに戻って読んでみると・・・

“おかあさんの おなかは とっても おおきくなっています。
もうすぐ あかちゃんが うまれるのです。”

弟が、自分のお尻に手をまわして何か言いたげなので、

「ほら、おかあさんのおなか大きいでしょ。赤ちゃんがいるんだよ。」
と絵をみせて説明するけど、なぜかお尻にこだわる。

確かに、さっきの絵では、おかあさんのお尻の後ろに、赤ちゃんがいたけど、
赤ちゃんは、「お・な・か」にいるのね!と言ってもラチがあかず、

「○○ちゃんも、ママのお尻にいたの?」

弟「うん!」

なんだか、意味不明で、言葉も中途半端に通じて、返事をするから・・・可愛いおとしごろ。

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2008年05月20日

『あなぐまさんちのはなばたけ』

『あなぐまさんちのはなばたけ』
(クォン・ジョンセン文 チョン・スンガク絵 ピョン・キジャ訳/平凡社)




あらすじ

つむじかぜにふかれ、あなぐまおばさんは、町の市場までふきとばされました。帰り道、垣根のすきまから、きれいな花が咲く学校の花壇を見つけました。わたしも、き・れ・い・な・おはなばたけを作ろう!峠の家で、あなぐまおばさんは、あなぐまおじさんに手伝ってもらい、お花畑を作ろうとしますが・・・


母、思う

人との出会いもさながら、絵本との出会いも、偶然か運命か(言い過ぎ?)出会うべきして出会うタイミングがあるようだ。

この絵本を借りてきた5月17日。
作家 クォン・ジョンセンさんは、一年前のこの日、天に召されていた。

代表作『こいぬのうんち』からもわかるように、めだたないもの、弱いものにたいする愛情を美しく表現する作品を多く残されている。


1937年、東京の貧しい家に生まれ、戦後、韓国へ帰国するも貧しさに変わりはない。若くして、結核を患う。キリスト教への信仰を基に、自然、生命、子供、苦難をうけたものに対する愛を作品の主題に多くの童話を書き続ける。さまざまな賞を受賞し、印税を得てもなお、5坪ほどの小さな家に子犬と2人つつましく暮らしてきた。

遺書として、「人が人を殺すことのない世界になるように」「北朝鮮の飢えた子供たちに自分の残したお金を送るように」「戦うことなく、憎みあうことなく、統一すること」「中東、アフリカ、チベットの子供たちの未来は・・・」と神に祈祷するものを残した。


知れば知るほど、彼の作品、生き方を表す言葉を見つけることができない。
こんなにも、他への愛、子供への未来、平和を願う人がいたなんて・・・

日本で翻訳されている彼の作品。


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2008年05月09日

『ベーコンわすれちゃだめよ!』

『ベーコンわすれちゃだめよ!』

(パット・ハッチンス作 わたなべしげお訳/偕成社)




“うみたて たまごが 6こと
おちゃに いただく ケーキと
なしを ひとやま かってきてね。
それから ベーコン わすれちゃ だめよ。”


さて、このお使いを頼まれた男の子は・・・

3人の女性の後ろを通り過ぎると、「うみたての たまご 6こ」と唱えていたのが、
「ふとい だいこんが 6ぽん」に変わってしまう。

6ぽんのせんたくばさみに、はさまれた洗濯物を見ると、
「せんたくばさみ6ぽん」に変わってしまった。

さて、これが、「うみたての たまご 6こ」に戻るのは、いつでしょう。

どうにかこうにか、頼まれたお買い物をすませ、家に帰り、ママの顔を見たとたん・・・

“あっ ベーコン わすれた!”


となるわけだが、最後の最後になって兄は言う。

「ベーコンってなに?」

というわけで、そのままスーパーへレッツゴー!

兄「この肉のなかま・・・なんだっけ?あっ、ベーコン、おいしいね。」

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2008年05月08日

『ティッチ』

『ティッチ』

(パット・ハッチンス作 いしいももこ訳/福音館書店)




ちいさな男の子 ティッチには、
ちょっと 大きなねえさんと
ずっと 大きなにいさんがいる。

にいさんもねえさんも 大きな自転車をもっている。
でも、ティッチがもっているのは、小さな三輪車。

にいさんは、大きなのこぎりを
ねえさんは、大きなかなづちをもっている。
でも、ティッチのもっているのは、くぎ。

にいさんは、大きなシャベル
ねえさんは、大きな植木ばち。
ティッチは、小さなたね。

そのたねは、芽をだし、ぐんぐんと・・・


我が家の兄弟は、あまり年齢が離れていないので、
何でも同じものが必要だ。

1歳だった弟は、三輪車なんて目もくれない。
兄と同じ自転車に乗りたい!
ちょっと小さめの自転車をかってあげると、
2歳になるとすぐ、一人で自転車をこぐようになった。
(もちろん、補助輪つき)

お砂場のシャベルも同じものが2つ。
ぬりえも、おなじものが2冊。

でも、やっぱり、なんでも兄が上手で、一番で・・・

ところが、まったく同じように並んでいる2つの植木鉢。
父がもらってきた朝顔のたね。

弟の種が、つぎつぎ芽を出す。

兄は、水をやりすぎてか、数日遅れて、ようやくひとつ芽が出た。

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2008年05月04日

『ヨンイのビニールがさ』

『ヨンイのビニールがさ』

(ユン・ドンジェ 作 キム・ジェホン絵 ピョン・キジャ訳/岩崎書店)





この絵本は、韓国の絵本です。

文は、詩です。

まるで、短編映画を見たような、そんな余韻がのこる絵本です。


“ざあーざあー あめが ふる
げつようびの あさ。

がっこうへ いく みちで ヨンイは
あめに ぬれながら コンクリートの へいに もたれて
ねむっている ものごいの おじいさんを みかけた。”



1980年代、まだ、韓国がそれほど豊かでなかった時代・・・
小学生の女の子、ヨンイは、緑色のビニール傘をさし、
学校へ向かいます。

ざあーざあーと降りしきる雨音。
ビニール傘に落ちる雨音。
物乞いのおじいさんの前におかれた缶からは、雨水が流れ出す。
男の子たちが、おじいさんをからかう心無い声。
店前に、物乞いがいられては困るという、女店主の冷たい視線。

ヨンイは、その中、どんな気持ちで歩いていたのでしょう。

始業前に、ヨンイは、再び、おじいさんのもとへ、駆けてくる。
雨音とヨンイの足音、そして、息遣いまでも聞こえてきそうだ。

ヨンイは、ビニール傘を おじいさんにそっとさしかける。
誰にも見られてないか確認して・・・


学校の帰り道、雨は上がり、日が差し込んでいる。
おじいさんのいた場所には、緑色のビニール傘が、きちんとたたまれ、
まっすぐたっていた。


絵本の文字だけ、目で読んでも心にしみます。
絵本の絵だけを見ても、雨の音が聞こえてきます。

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